空の少女と海の少年


「……っ!暑っ。」


サウナの中を走っているかのような暑さ
海斗は顔をしかめると
いつの間にか隣にいた陸に抜かされた


「海斗っ!先に行くぜ〜♪」

「陸てめえ……『凍世界!』」


凍世界で周りの温度を
一気に下げると隣に並んだ


「また俺の¨陽炎¨を相殺しやがったなあっ!」

「お互い様だ!」


そのまま2人は走っていくと
奈々と春の声が聞こえた


「「頑張ってー!」」


2人は顔を見合わせると
シュッと風よりも速く走り抜ける


パンッ!


「どっ同着1位です!凄い勝負でしたねー…っと続いて赤組2がゴール!ということは、今年の優勝は赤組です!」

「「よっしゃあ!」」


放送が流れると春と陸は
笑顔でハイタッチした

飛び跳ねて喜ぶ2人を見て
海斗と奈々は小さく笑った


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