空の少女と海の少年
◇無人島の宝
──青い空に白い雲
目の前には透き通った青い海
顔を上げると眩しい太陽が光輝いて……
「ここはどこなんだよー!」
海に向かって陸は叫んだ
そうです
春達は今無人島にいるのです
「煩い陸。暑苦しいわ。」
「まあ座れよ。」
奈々と海斗は冷静に地図を広げている
海斗の隣に腰を降ろすと
陸も地図を見つめた
一週間前にユラにもらった地図には
島の中心に赤く×印が記入されている
奈々は振り返って
島の中心にある山を指差した
「この印の場所はあの山の頂上で間違いないと思うわ。」
「そうだな。」
「あ〜あ。それにしてもこの島に2日もいなくちゃいけねえのか〜。」
陸はごろんと寝転がると
10分程前の出来事を思い出した──
_