空の少女と海の少年
◇ジュエル
──闇に覆われた世界¨魔界¨
魔物達が生活しているこの世界には
4つの城がそびえ立っている
その内のひとつの城の玉座
10代位の少年が足組みをしながら座り
前に跪く悪魔を見下していた
「ふーん。空と海が見つかったんだ?」
「はい。今は学園にいると占い師が。直ちに我々が向かい消し「無理だよ。」
少年は悪魔の言葉を遮ると
楽しそうに微笑んだ
「学園の周りのあれ。あの結界がある限り、学園への侵入も脱出も不可能だよ。」
「……ではどうすれば?」
「でもそれは¨君達が行ったら¨の話。……僕が行くよ。」
ニヤリと笑った少年は
玉座から立ち上がる
悪魔は一瞬動揺したが
すぐに一礼すると姿を消した
「まずは挨拶としようか。……空と海。」
少年が右手を前に突き出すと
空間が歪んで扉が現れた
ゆっくりと扉を開け
少年は扉の向こうへと姿を消した
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