空の少女と海の少年
第一校舎の長い廊下を
ひたすら歩く案内人と
付いて歩く春達4人
ちなみに歩き始めて10分は経っている
「……どんだけ長いんだよ。」
海斗が不機嫌に呟くが
案内人はもちろんスルー
「なあー、俺達は次にどこに行くんだ?」
「次はジュエルを製作して戴くために、ジュエル職人の元へ案内いたします。」
陸が聞くと案内人は
振り返らずに淡々と言う
ジュエル=jewel=宝石
頭の中で勝手に方程式を立てた
春と奈々は目をキラキラさせた
「宝石っ!?」
「しかも職人手作り!?」
能力者でも女の子っ★
しかも華の女子高生っ★
歩くスピードが上がるのも無理はない
そんな2人を見た陸は
笑いながら海斗に言った
「女の子は宝石が好きだねえ〜。」
「そうらしいな。」
今度買ってあげよっかな〜。
とニヤニヤ笑う陸とは対照的に
海斗はどうでも良さそうに欠伸をした
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