空の少女と海の少年


第一校舎の長い廊下を
ひたすら歩く案内人と
付いて歩く春達4人

ちなみに歩き始めて10分は経っている


「……どんだけ長いんだよ。」

海斗が不機嫌に呟くが
案内人はもちろんスルー


「なあー、俺達は次にどこに行くんだ?」

「次はジュエルを製作して戴くために、ジュエル職人の元へ案内いたします。」


陸が聞くと案内人は
振り返らずに淡々と言う


ジュエル=jewel=宝石

頭の中で勝手に方程式を立てた
春と奈々は目をキラキラさせた


「宝石っ!?」

「しかも職人手作り!?」


能力者でも女の子っ★
しかも華の女子高生っ★


歩くスピードが上がるのも無理はない

そんな2人を見た陸は
笑いながら海斗に言った


「女の子は宝石が好きだねえ〜。」

「そうらしいな。」


今度買ってあげよっかな〜。
とニヤニヤ笑う陸とは対照的に
海斗はどうでも良さそうに欠伸をした


_
< 35 / 652 >

この作品をシェア

pagetop