空の少女と海の少年
「………。」
着いたところは夜だった
目の前には大きな門
広い庭にでかい城
そうだ…絶対そうだ…
さっきは魔神とか言ってたけど
この人は……
この人は王子様だ!
『?何をしている。ついてこい。』
「はいっ!」
城の中も豪華だったけど暗くて
会う人達はみんな王子様に頭を下げてた
その人達の姿は暗くて
よく見えなかったけど……
『ここが今日から蓮の部屋だ。好きに使え。』
「あの、でんきはつかないんですか?まっくらなんですけど……。」
部屋は真っ暗で何があるか分からない
王子様は何かを考えると
いきなり笑いだした
『ふははは!¨電気¨とは光のことか。この世界では光は無いに等しい存在だ。だが仕方ない、蓮の部屋には光を与えよう。』
王子様が何かを呟くと部屋の真ん中に
丸い光の玉が現れた
「すごい!おうじさまは、てじなもできるんですね!」
『……王子?手品?何を言っている。私は魔神だとさっき言っただろう。それに今のは手品ではない。能力だ。……蓮は何も知らないのだな。』
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