空の少女と海の少年


「だろう?だがそんなに見つめるな。マリアが照れている。」

「マリア?」

「それってさっき呟いた言葉じゃない。呪文か何かなの?」


春と奈々が首を傾げると
ミーナは笑って槍を掲げた


「これがマリアだ。ジュエルは持ち主を信頼すると、信頼の証しとして自分の名前を明かすのだ。」


ジュエルに語り掛けることで
ジュエルは力を貸してくれる

武器や防具などに姿を変えて
持ち主を守ろうとする

それがジュエル


ミーナは説明し終えると
槍をジュエルに戻して
ふう〜と息を吐いた


「今日は4つも作ったから疲れた。お前ら、もう帰れ。」

「ミーナさん!ジュエルありがとっ!」


春が笑顔でお礼を言うと
ミーナは少し照れながら笑った


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