空の少女と海の少年
◇能力暴走
──満天の星空の下
春達は学生寮へ向かって歩いていた
他の生徒達はもう帰っているらしく
綺麗に手入れされた庭に人気はない
「ねえっ!見て見てーっ!」
手の上に暖かい光の球体を造った春は
にこにこ笑顔で奈々と陸にそれを見せた
春の能力は¨空¨
そんな力聞いたことないから
どんな凄い力かと思ったが
「……闇を照らすのは便利だけどな〜。」
「……春は能力使うの始めてだから。きっと本当はもっと凄い力よ。多分。」
とりあえずその光に意味は無い
陸と奈々が笑っていると
春は頬を膨らませて
少し前を歩く海斗の元へ走った
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