空の少女と海の少年
──剥き出しの地面に
照りつける太陽
所々に鮮やかな木々を食べる
キリンさんにゾウさん
「……またこのパターン…。」
「まあまあ落ち着けって。」
最高に不機嫌な海斗を
一生懸命宥める陸に
「凄いでかい!奈々あれは何!?」
「あれはウシよ。」
笑顔でシカを指差す蓮に
微笑みながら答えた奈々
そして……
「「「「……いない。」」」」
また春がいない
第一試練の時と同じだ
同じならまたゾウかなんかに乗って
ひょっこりと現れるだろう
と4人は慌てることなく
日陰を求めて木の下に座った
「同じパターンなら回想するべきかしら?」
「それ終わったら春来るだろうしな。」
奈々と陸は面倒くさそうに
深い溜め息をついた──
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