空の少女と海の少年
『──合格だ。』
海斗達4人は苦戦しながらも
仕掛けられた罠をくぐり抜け
ゴールすることができた
「有り得ないぜ……。」
「こんなステージをあと6つもクリアしなきゃいけないの……?」
少し息を切らす4人が木に触れた瞬間
目の前の景色が変わり
海の上に立っている状態になった
状況を把握できない4人が
目をぱちくりさせると
いつの間にか横に立っていた
セラがクスリと笑った
「……セラ?」
『第二ステージにようこそ。私がこのステージの審判ですわ。』
「今までサバンナだったんだけど。」
『ゴールの目印となった物に触ると、自動的に次のステージに進めるのですわ。ちなみに裏技もありますわ。』
「裏技!?」
陸が異常に反応したのは
裏技とか近道とかが大好きだかららしい
セラは口に指を当てて微笑んだ
『ステージ内に隠された場所に入ると、一気にラストステージに行けるのですわ。ただその場合はとても危険な内容に変化しますが。』
「いいなあ〜。僕裏技探そうかなあ〜。」
「危険な内容って……例えば?」
奈々が聞くと
サラは首を傾げた
『私がラストステージでしたら……水龍と戦わせますわ。一番危険ですし。でも今回のラストステージはソウですから分かりませんわ。』
「……ちょっと待て。ソウ?」
『ええ。』
4人は驚いて顔を見合わせた
ラストステージ担当のソウは¨地神¨
「もしかして……ね。」
もしかしたら
やっぱり一番にゴールするのは
彼女になるかもしれない
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