空の少女と海の少年


『──合格だ。』


海斗達4人は苦戦しながらも
仕掛けられた罠をくぐり抜け
ゴールすることができた


「有り得ないぜ……。」

「こんなステージをあと6つもクリアしなきゃいけないの……?」


少し息を切らす4人が木に触れた瞬間
目の前の景色が変わり
海の上に立っている状態になった

状況を把握できない4人が
目をぱちくりさせると
いつの間にか横に立っていた
セラがクスリと笑った


「……セラ?」

『第二ステージにようこそ。私がこのステージの審判ですわ。』

「今までサバンナだったんだけど。」

『ゴールの目印となった物に触ると、自動的に次のステージに進めるのですわ。ちなみに裏技もありますわ。』

「裏技!?」


陸が異常に反応したのは
裏技とか近道とかが大好きだかららしい

セラは口に指を当てて微笑んだ


『ステージ内に隠された場所に入ると、一気にラストステージに行けるのですわ。ただその場合はとても危険な内容に変化しますが。』

「いいなあ〜。僕裏技探そうかなあ〜。」

「危険な内容って……例えば?」


奈々が聞くと
サラは首を傾げた


『私がラストステージでしたら……水龍と戦わせますわ。一番危険ですし。でも今回のラストステージはソウですから分かりませんわ。』

「……ちょっと待て。ソウ?」

『ええ。』


4人は驚いて顔を見合わせた

ラストステージ担当のソウは¨地神¨


「もしかして……ね。」


もしかしたら
やっぱり一番にゴールするのは
彼女になるかもしれない


_
< 449 / 652 >

この作品をシェア

pagetop