空の少女と海の少年


ドォォォォォォン


爆煙が舞い上がり
手応えを感じた陸と奈々は
ホッと息をついた


「甘いよ。」


奈々の後ろから声が聞こえた

奈々は急いで前に跳ぼうと
するが間に合わない

少年は奈々を勢い良く蹴り飛ばした


「うっ!!」

「奈々っ!」


陸は飛んでくる奈々を
空中で抱きかかえて
勢いを殺すと着地するが
同時に背中に感じた気配


「だから甘いってば。」

「がはっ!」


少年が陸の背中を蹴ると
2人はそのまま地面に倒れ
動かなくなった


「もうおしまい?じゃあ……死んで。」


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