空の少女と海の少年


──魔界との入口があり
魔物との戦いの中心地である
そこは日本の最北端¨北海道¨

各地に設置された
¨緊急シェルター¨
その内のひとつに
奈央達5人は着いた

一般人はいきなり現れた
奈央達に驚くことはなかった

何故ならこの光景を
すでに10回以上見たから

魔法陣から出て奈央は
幼なじみの所に駆け寄った


「馬鹿直樹っ!」

「奈央……久しぶりに合ったのに馬鹿はねえだろ。」

「だって馬鹿じゃん。」

「てめえ……。」


茶髪にピアスのこの男
直樹は26歳で奈央の兄の友達
そして¨風¨の能力者

由紀と優と玲と蘭も
直樹のことを知っている


……詳しくは
¨crystal¨でっ★笑


「これで全員揃いましたので皆様お集まり下さい。」


能力者協会の職員らしき男が
よく通る声で言うと
奈央達はその男の近くに寄った

チラリと周りを見ると
奈央達と直樹の他に
15人の人間がいた
国籍は様々だが
未成年者は奈央達だけだ


「皆様には¨魔物の殲滅¨と¨魔界の入口の封鎖¨を行う2つのグループに分かれてもらいます。どちらに分かれるかは、自己判断でお願いします。」

「細かい話は終わりにしようぜ。さっさとぶっ殺してやる。」


そう言ったのは
体格のいい黒人男性だ
それに賛成するかのように
数人が盛り上がる


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