空の少女と海の少年
「魔神が出てくるなんてな。」
「さっさとやっちまうか。」
アメリカ人と思われる
男がジュエルを構えると
白人のサリーがそれを制した
「相手は魔神よ。何の作戦も立てずに突っ込んでも死ぬだけ。」
「じゃあ、あのガキ達はどうするんだよ!」
「……あんた達西園寺の双子を知らない訳じゃないわよね?」
¨西園寺の双子¨
2人の男は玲と蘭を見て
思わず息を呑んだ
最年少で¨S¨の称号を得た天才児で
その天才的な頭脳と
バトルセンスを駆使して
次々と上級の魔物を倒したという
「でもあの双子には、もうひとつの武器がある。」
サリーが言うと
1人の男は頷いた
「combination。双子ならではの武器だな。」
「双子のコンビネーションか。見てみたいが……無理だろうな。」
男はブーメランを投げて
魔物を真っ二つにしていく
「そういうこと。私達はあの子達の援護よ。はい、これ。」
サリーは男達に
特殊なマスクを渡し
両手を前に突き出した
『最高の毒をプレゼントするわ。』
手のひらから紫色の煙が現れ
魔物の間を通っていくと
魔物達は次々に泡を吹いて絶命した
その光景を見て男は呟いた
「これが¨毒¨の能力者サリーの力か……。」
「敵にしたくねえな。」
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