空の少女と海の少年


「──ガキは引っ込んでな。」

「黙って。」

「あぁ!?」


由紀と優が上級の魔物を
倒しに向かう途中で
出会ってしまったのは
先程シェルターで騒いでいた黒人

名前はマックスと言い
上級魔物を倒しに行くらしい

しばらく走ると
破壊された建物の横に
3人の悪魔の姿があった


『……おやおや。見つかったかい。』

「はんっ!バレバレなんだよ馬鹿が!」

『口の悪い男だな。』


悪魔は3人、こちらも3人
優は日本刀を鞘から出した


「1人につき1匹でよろしいですか?」

「問題ないよ。」

「おいおい、勝手に決めるな……よっ!」


シュッ


マックスが右手を上げ
風を切る音が聞こえると
3匹の悪魔は一瞬で砂となった

悪魔が立っていた場所には
1匹の黒い虎がいた

マックスが呼ぶと虎は駆け寄り
何かを呟いた後
光の粒となって消えた

由紀は目を瞑って溜め息をついた


「¨召喚¨能力者。めんどくさいね。」


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