空の少女と海の少年


「──優!外人!跳んで!」

「俺はマックスだ!」


由紀が叫ぶと2人は跳んで
破壊されたビルの上に立った


『ぎゃああっ!』


聞こえた悲鳴に反応して
3人が下を見ると
そこは緑色の蔓で覆われ
残りの悪魔達が飲み込まれていた

優は冷や汗を流して
目を瞑る由紀に聞いた


「何が……玲に何があったんですか。」

「蘭が倒れてる。早く!」


普段は冷静な由紀が
これほどまでに取り乱す事態

優と由紀は魔界の入口が
あった場所に向かって跳んだ


「……おい!俺はどうするんだ!」


残されたマックスは舌打ちして
拳をビルに押し付けた


『鷹、出番だ。』


巨大な鷹を召喚して
急いで2人の後を追った


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