空の少女と海の少年


春と同室になるのは誰?
と言う話し合いは
結局いつものになってしまった


「春は私のよ。」

「俺の春だから。」

「僕の春ちゃん。」

「「「……はあ?」」」


私の、俺の、僕の。

延々と続く言い争いに
飽きた奈央と陸は春は
大きな欠伸をした


「楠木は誰がいいんだよ。」

「春は誰でもいいよ〜。」

「じゃあ陸とでいいじゃん。」

「はひっ!?俺は奈々とが……。」


焦る陸にカードキーを渡し
奈央はさっさと二人を部屋に入れ
まだ言い争う三人に言った


「春は陸と同室だって。陸のリクエストで。」

「「「……はあ?」」」

「だからもうグーパーで決めるから!手ぇ出せ!」


明らかに不機嫌な3人は
とりあえず手を出した

そしてその結果。


「最悪だ……。」

「それ、僕の台詞。」

「奈央でよかったわ。」

「うちも〜っ!」


海斗と蓮、奈々と奈央が同室になった

カードキーを海斗に渡し
最高潮に不機嫌な二人を廊下に残して
奈々と奈央は早速部屋に入った


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