空の少女と海の少年


そう言って部屋を出て行った先生と
入れ替わりで奈々と陸が入ってきた

改めて見ると2人共
所々包帯を巻いていた

春はそれを見て
心がズキンと痛んだ


「楠木やっと起きたか〜。白雪姫になるとこだったぞ。」


まあ俺の姫は奈々だけだけどな〜。と
ウインクする陸を肘で殴り
奈々は眠っている海斗を起こした


「海斗起きなさい。春起きたわよ。」


その言葉に海斗は勢い良く起きて
春と目が合うと抱きしめた


「春……よかった。」


ヒューと陸が口笛を吹き
奈々は目が点になってるし
春に至っては真っ赤だ

そして次の瞬間
海斗は後ろに突き飛ばされた

3人が驚いて春を見ると
金髪美人が春を抱き締めていた


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