空の少女と海の少年


大臣は2人の隣に座る王をキッと睨んだ


「王も!自分達の子供の気配くらい分かるでしょう!探して下さい!」

「……え、俺らが怒られるの?」

「海斗と春ちゃんたら気配消しちゃってるみたいでさ〜。無理だごめーん。」


ごめーんじゃねえよこの野郎。
ふざけんじゃねえよ。
俺が後で貴族に嫌み言われんだぞコラ。


大臣は心の中で舌打ちをした


眠そうに欠伸をしている男は
金色の短髪に空色の瞳

ニコニコと笑っている男は
長めの黒髪に海色の瞳

空の王と海の王だ

4人共とても若く見え
子持ちの夫婦とは思えない


「ねむ……ミキ一緒に寝るか?」

「ふふっ寝るだけならいいわよ。」

「アヤちゃーんっじゃあ俺達もベッドに「行かないわよめんどくさい。」


仕舞いにはいちゃつき始めた王達に
大臣の堪忍袋の緒が切れた


「いい加減して下さい!!」


大臣の怒鳴り声は巨大な城中に響き渡った


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