空の少女と海の少年
海斗は面倒くさそうに立つと
寝室から毛布を取ってきて
春の肩にそれを掛けてあげる
「ありがとーっ。」
「ん。」
春が笑顔で笑うと
海斗は小さく笑った
そして、無表情になり
部屋に冷気を充満させ始めた
「「──っ!?」」
あまりの寒さにガタガタと
震えだした2人を睨みつけると
奈々と陸の体は更に恐怖に震える
「お前らうるさい。」
「「申し訳ありませんでした!」」
すぐに土下座した2人を見て
海斗は充満させた冷気を
消しさって暖房を入れた
………あれ?
前にもこんなの見た気がする。
陸とサラが海斗に
土下座した時のことを
春は思い出しました
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