空の少女と海の少年


「……誰かしら?」


奈々が玄関扉を開けると
真っ白な制服を身に纏った
短い黒髪に眼鏡の男が立っていた


「どちら様?」

「生徒会長の須藤優です。夜分遅くにすいません。校長先生からの伝言がありまして。」


にっこりと笑顔で笑う優の
¨校長先生からの伝言¨
と言う言葉に奈々は焦った


「あなた方4人はS組に入るそうです。私もS組なのでこれから宜しくお願いします。では失礼します。」

「……はあ。」


優が去っていくと
奈々は安心して息を吐く


庭の修理費請求じゃなくて
本当によかったわ……


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