ラヴドロップ



次の日学校では

私と先輩が別れたって言う噂が流れていた。


誰が流してんだろ…ガキじゃん…



『瀬那…大丈夫?』


瞳が私を心配してくれていた。


『大丈夫…』



『あんな噂気にしないでいいからね!?』



分かってる…

分かってるけど…



やっぱり別れたほうがいいのかな…







その時だったー…



教室のドアが勢い良く開いた。



バンッ…






『瀬那!』





そこにいたのは梶原先輩だったー…




私は慌てて視線をそらした。




するといきなり腕を掴まれた。



『痛いッ離して!』



私は抵抗した。

先輩は聞こえないふりをしていた。
そのまま私の腕を引っ張って行った。


周りはざわついていた。



『先輩!痛いってばあ!はなしてください!』




図書室に着いたら先輩がやっと口を開いた。




『昨日は本当にごめん…でも俺瀬那が好きなんだ!』





『もういいっ………
んっっ…』




急に唇を塞がれた。


『ん…ぃやあ…』



私の目にはいつの間にか涙が流れていた。
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