ラヴドロップ
第3章
素直に…
『瀬那…本当にこれで良かったの?後悔してない?』
瞳が私に聞く。
少し戸惑う私…
先輩と付き合っていた時の事を思い出すと 切なくなる…
これって後悔してるって事なのかなー…?
『後悔…してない…よ…』
強がる私。
私が別れを告げたんだから…
今更…先輩だって私のことなんて忘れちゃったよ…
先輩は三年生…受験忙しくてそれどころじゃないよ…きっと…
『素直になんなよ』
瞳の言葉が胸に突き刺さった。
素直になる…?
そうかもしれない…今までの私は1人で考えこんで強がってばかりいた…
あの時 私が素直になれたのはきっと瞳のおかげだね…。