ラヴドロップ


ガラガラーッ。
扉が開く。

私と先輩は机の上に座った。
『ここで俺が告ったんだよな』

先輩が懐かしそうに言った。
そっかー…。あれからもう…1年がたつのか…
なんか時間ってたつのが早く感じるなー。

『そーですねぇ。ここで先輩と出逢えて本当に良かったです。今…すごく幸せだから…』


先輩は私を思い切り抱きしめる。

『俺も…瀬那に出会わなかったらろくな人生送ってなかったよ。俺が卒業しても絶対離れんなよ?』

今まで色んな事があった。
先輩とだから乗り越えてこれた道。



『先輩こそ…大学で浮気しないでくださいね…?』

私が一番不安だったこと…
大学に行ったら…私なんかよりいい人が沢山いる…。

先輩が私に飽きてしまうんじゃないかと言う不安…。








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