スタッカート
目を閉じて、小さく息を吐く。

…この学校に馴染め無いのは、そういう所だからだ。

それでも

「引き攣った笑い」でも
何とかなっていた。

少しずつ、平気になって、嫌がらせにだって慣れてきて


成績優秀者になってすぐ、カンニングしたんじゃないのかって、クラスの人が話しているのを聞いたときみたいに


そのあとで、この学校の「ルール」を知った時みたいに


へこんだり、悲しんだり



…そんなことは、もう

しなくなった、はずなのに




……何で、今更
こんなにも、苦しいの?
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