スタッカート


怪訝に思い背後を振り返ると、開けられたままのドアから次々と男の子が入ってくる。

「だからアレはAじゃなくて、Bがいいんだって。絶対に」

「んなこと言ってもなあ。サビの部分はあれじゃねえといけねんだって、言ってただろ?」

「あ!そういえばこの前のライブでシールド無くしたままだし」


…そして

声が、ピタリと止んで。

私は文字通りかたまってしまった。




その全員の目が、私に向けられていたのだ。


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