スタッカート


そのまま一週間が経った。


流石におかしいと思って外に出て探してみても、それらしい人は見つけられなくて、そのうちに夜になった。




俺たち家族の住んでいた集合団地は子供が多くて、でもそのあたりは治安も悪かった。
夜になると何処かの部屋は不良のたまり場になっていたみたいで、夜になればいつも騒がしかった。
だから夜は外に出るな、っと言う親の言葉を思い出した俺は、急いで家に戻ろうとした。



……だけど。



不意に、誰かに服の裾を引っ張られて、足を止めた。

見てみたら、小さな女の子がぬいぐるみを抱いて、泣きそうな顔をして立っていた







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