スタッカート

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翌日、私は柴農高校の前で授業が終わるのを待っていた。

今日は私の高校がいつもより早く終わったので、時間まではまだ少し余裕があるようだった。


初めて来るこの高校は、想像よりもずっと綺麗な高校だった。

正門の周りには色とりどりの花が植えられていて、柔らかな日差しが花々を照らしてとても鮮やかだ。


学校の中にもたくさん木や花が植えられていた。

騒ぎ声もきこえない。

ヒナは、やっぱり少し心配だからあまり目立たないようにしててと言っていたけれど、全然、そんなことは無い。


荒れているなんていう私の高校での噂とは全然違う。

校門の前にぼんやりと立って校舎を眺めながら、来る前は不安でいっぱいだった心がほぐれていくのを感じていた。



時計が4時半を指し、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。










…次の瞬間、私は噂が本当だということを知る。
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