スタッカート

はじめて盗んだのは、駄菓子のガム一個だった。

でもそれじゃ足りるわけがないし、回を重ねる毎にだんだんと盗む商品も大きくなっていって


……そしてある日、バレた。


商店のおっさんは思い切り俺の頭を殴ったあと親を呼ぶって騒いだけど、近くに居たおばさんがそのおっさんに何かを耳打ちして


何故か、俺はそのまま、きつく怒られただけで家に帰ることができた。





家に帰ってきて、悩んだ。
もう商店で盗むことはできない。二回目は絶対にバレる。

なら、どうやって食料を確保するか。


そしてその時思いついたのが












他人のものを盗むってことだった。






< 270 / 404 >

この作品をシェア

pagetop