スタッカートのレビュー一覧
向き合う勇気と優しさ 過去に囚われたふたり。 ふたりが出会って感じたのは自分の抱えているものと似た孤独と痛みだった。 人間誰しも痛み抱えている。 痛みの原因が全く同じなんて、まずありえない。全てを理解出来るなんて、多分ない。 だけどきっと誰かの痛みと共鳴する時。雪解けのように少しずつ温かな優しさで溢れる。 不器用なふたりが少しずつ寄り添うように近づいて、過去と向き合う。 哀しいことはたくさんある。大きな傷痕はきっと残る。だけど確かに生まれた愛。 許したり、傷を舐めあったり、許されたりすることには何らかの愛がある。 温かなふたりの物語。 是非ご一読を。
自分の過去に向き合う事 他人の痛みに寄り添う事 傷を乗り越えていく事 過去も傷も間違いも――自分の全てを抱え続けて生きていく事 時に不器用であったとしても、前に進む為に彼らが示した勇気に爽やかな温かさを感じました。 東子ちゃんがめっさ可愛いです。 透明な鋭さを感じたライブシーンの音が、最後どんな音色になるのか。 貴方の目で、耳で。 是非確かめてください。
主人公にも、彼にも、みんな。 多かれ少なかれ悩みや苦しみはあって。 それを「音楽」という「枠」にとらわれない「枠」で、丁寧で繊細な文章とともに作品を仕上げてくれた作者さま。 ものすごかったです。 音楽には余韻はありますが、 この作品にも素晴らしい余韻が残りました。
大なり小なり、みんな不幸を持ってて、みんなただ幸せになりたいと願っている。 そんな、当たり前の気持ちで、みんなそれぞれに頑張っている。 ひたむきで純粋で可愛らしい物語。
人間誰もが持っている、弱さや優しさを綺麗にまとめられた、とても素敵な作品です。 東子ちゃんの心情の変化やトキの態度に一緒にドキドキして、幸せな気分になれました。 ピアノはもちろん、音楽をやっている人もやってない人も、とても楽しめる作品です!! ぜひ読んでみて下さい!!