クローバー

失った女神

渇いた大地に風が吹き、その風に大地の砂が乗り運ばれていく。
空には厚い雲が覆い、まだ昼間だというのに夜を感じさせる。
渇いた大地の向こうに広がる広大な森からは輝く魔力の光が瞬き、銃声、人々の悲鳴、自然が壊されていく音が小さくだが、確かに聞こえる。
魔女狩り――何故こんな戦争が起こる。何故人は争いを起こす。人を殺したところで何を得る。命を奪ってまで得るものは、そんなに大切なものか。