クローバー
妙な言い方をするサヤにセイは聞き返したが、サヤは呆れるようにため息を吐いて背を向けた。
「気付いてないならいいです。私の口から話す事でもないので」
「待て!サヤ!」
「付いて来て下さい。騎士隊は貴女を必要としています」
「私は戻る気なんてない」
ハッキリと断言すると、サヤは氷のように冷たい視線で振り返る。
「私は構いませんが、あの少女がどうなっても知りませんよ」
「サヤ…」
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