クローバー


街の中心にそびえ立つ白亜の城。
王が頂点に立ち、数多くの騎士が守る城。セイも二年前はこの城の中を自由に歩き回っていたが、今は近付く事もあまりしなくなった。
見張りの騎士が開けた門を通り、城へと続く長い道をサヤの後ろを付いて行きながら歩く。城の敷地内には沢山の木が生えており、ちょっとした森みたいになっている。おかげで夏はそんなに暑くなく、過ごし易い。
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