クローバー
前を歩くサヤが肩越しに振り返る。セイは頭を掻きながら居心地悪そうに、
「別に。こんな場所二度と来ないと思っていたからな」
そっけなく答えたセイに、一瞬サヤは寂しそうに表情を曇らせた。
「で?こうやって私は城の廊下を歩いているがいいのか?私は裏切り者だぞ。あの王が許したと思えないけど…」
「貴女を連れて来るようにと言ったのはレオン総隊長です」
「レオン?」
「この奥でお待ちです」
そう言ってサヤが示したのは一つの扉。この部屋は確か…。
「別に。こんな場所二度と来ないと思っていたからな」
そっけなく答えたセイに、一瞬サヤは寂しそうに表情を曇らせた。
「で?こうやって私は城の廊下を歩いているがいいのか?私は裏切り者だぞ。あの王が許したと思えないけど…」
「貴女を連れて来るようにと言ったのはレオン総隊長です」
「レオン?」
「この奥でお待ちです」
そう言ってサヤが示したのは一つの扉。この部屋は確か…。