クローバー
レオンと世間話をするつもりがないセイは単刀直入に聞いた。レオンは困ったように眉を下げ、
「あの娘の話はいいじゃないか。それよりセイ、僕達の元へ帰っておいでよ。第二部隊隊長の席は君の為に空けてあるんだ」
「ふざけるな。戻ったって何もない」
あんな残酷な戦争を起こした事でセイは大切な人を失った。その瞬間セイの騎士としての誇りは消え、恥しかなかった。王の命令とはいえ、あんな無駄な戦争を起こす場所に帰れるはずはない。
「あの娘の話はいいじゃないか。それよりセイ、僕達の元へ帰っておいでよ。第二部隊隊長の席は君の為に空けてあるんだ」
「ふざけるな。戻ったって何もない」
あんな残酷な戦争を起こした事でセイは大切な人を失った。その瞬間セイの騎士としての誇りは消え、恥しかなかった。王の命令とはいえ、あんな無駄な戦争を起こす場所に帰れるはずはない。