クローバー
ドウゥゥゥゥン――
紙一重で交わした光熱波は木々を薙ぎ倒し爆発して止んだ。
「ヒナタ…」
鋭い視線で睨み付ける。同じく鋭い視線のヒナタは、
「お前には渡さない」
「本気か?」
「ああ。そろそろ決着をつけないとね。魔女と騎士の戦争に」
「てめぇ…」
どいつもこいつも邪魔しやがって。
そろそろ我慢の限界だったセイは、魔女に向けぬと決めていた剣を抜いた。言葉で分かってもらえないなら、力で黙らすしかない。
ごめんなコトハ。少しお前の仲間を傷付ける。
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