クローバー
それにしてもこんな森…確か前も見た事があるような気がする。何処でだっけ?ずっと前に確か…。
「お前がいるから…争いが起きるんだ」
声がし慌てて振り返ると、ヨツバを誘拐したサヤが立っていた。その手には闇夜でも分かる黒刀。
「どうして私を追い回すの?」
するとサヤは呆れるようにため息を吐く。
「気楽でいいな。お前のせいで大勢の人が振り回されているのに」
「どういう事…」
「記憶を無くしてその罪から逃れられると思ったら大間違いだぞ」
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