クローバー
珍しく慰めてくれるアッシュだが、ただ気持ち悪いとしか思わず、嬉しくなかった。
どうせお前は邪魔物がいなくなって清々してるんだろう。
サヤは心の中でアッシュに悪態を吐き、また頭を下げる。
「失礼します」
これ以上こんな所にはいたくない。セイ隊長を嫌っている人間がいる空間には。
部屋を出て行こうとしたサヤを、レオンが軽く呼び止めた。
「ああ、サヤ。剣の手入れをしておきなよ。近々、戦争が起こるかもしれないから」
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