クローバー
両親が殺されすぐに騎士が駆け付けて来たが、間に合うはずはない。その時からだろうか。自分が騎士になって失わなくてもいい命を救いたいと思ったのは。
人を助けるにはどうしても騎士になる必要がある。
「君が新しく入隊したサヤかい?」
森に囲まれた噴水のある休憩所で、サヤは二人の隊長を前にして立っていた。
「はい。よろしくお願いします」
声をかけて来たのは真っ赤な髪をした優男風の騎士隊総隊長のレオン。その隣に立つのは第三部隊のアッシュ。
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