クローバー
アッシュは何も言わず、ただサヤを見つめていた。見つめられているというよりも、睨まれている感じで何だか嫌だった。
無愛想なアッシュと違い、レオン総隊長はにこやかな表情。
「君の活躍に期待しているよ」
そう言ってレオン総隊長がサヤの肩に手を置こうとしたが、サヤは反射的にその手を弾いた。
「すいません」
「いやいや、男性が苦手だったね」
「……」
別に苦手ではないが、男とはあまり関わりたくない。
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