クローバー


『第二部隊隊長室』
扉に貼られたプレートを確認し、サヤはドアを軽くノックした。
だが、部屋からは何の反応も無い。レオン総隊長は隊長は部屋にいるって言ってたはずだが…。
サヤはとりあえずドアノブを掴み捻ってみる。
カチャ。
小さな音を立ててドアが開く。
「失礼します」
中に入って一番の感想は…汚い。
床には本や重要そうな書類が無残に散らばっていて、窓が開けっ放しなのでそこから風が入り書類が宙を舞う。
その時、サヤの目を奪うものが視界に飛び込んでくる。
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