クローバー
その敵に向かって剣を振ると、黒い斬撃が飛んで行き敵の身体を切り刻む。敵は身体から真っ赤な鮮血を吹き出し倒れた。
「へー。やるなーサヤ」
「からかわないで下さい」
こんなの何でもない。セイ隊長のほうがよっぽど強い。
セイ隊長は剣を担いだままウンザリとため息を吐いた。
「にしても、次々とやって来るな…」
さっきの戦闘音を聞いたのか、周りの茂みから敵が集まって来る。
戦いたいと思っていたが、弱い敵が集まって来ると何だかうっとうしい。
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