クローバー
やはり、私はこの人を越える事は出来ない。
「私が隊長の命を背負います」
「頼もしいな…」
必ず守ってみせる。
「動かないで下さい」
魔女がセイ隊長の傷口に手を当てると、みるみる内に傷が治っていった。魔力はこんな使い方もあるのか。
「すまない」
「いいえ」
今日のように騎士と魔女が手を合わせ平和を守っていくのだと思っていた。
あの命令が下されるまでは…。それはセイ隊長も同じだろう。
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