クローバー


少し昔の事を思い出していると、アッシュが近付いて来た。
「サヤ、お前は魔女との戦争で女神を追え。レオンからの命令だ」
「はい…」
「セイの事は諦めろ。あいつは戻って来ない」
サヤに元気が無いと思ったのか、珍しく気遣ってくれる。それが逆に気持ち悪い。
確かにセイ隊長の事は気になるが、セイ隊長が選んだ道なら、私は私の選んだ道を行く。例えセイ隊長に刃を向ける事になっても。
サヤは、何となくアッシュ隊長に聞いた。
「アッシュ隊長」
「何だ」
< 226 / 331 >

この作品をシェア

pagetop