クローバー
「セイ!」
ヨツバは気持ちを抑える事が出来ず、セイが木の上にいる事も忘れて窓を乗り越えセイに飛び付いた。
「バカ!」
セイは何とか受け止めてくれたが、崩れたバランスは直す事が出来ずそのまま地面に落ちた。
そんなに高くはなかったから痛くなかったけど、
「気付かれたらどうすんだ!」
セイは怒っていたけど、ヨツバは満面の笑顔をセイに向けた。
「ありがとう…セイ」
「ああ…」
ホントは嫌だった。また自由の無い生活に戻るのが。だからセイが来てくれて本当に嬉しかった。
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