クローバー
けど私の為にセイが死ぬなんて絶対に嫌。もしそんな事になるなら、私が女神の力と共にこの命を絶つ。
ヨツバが静かに覚悟を決めた時、ずっと黙っていたヒナタが苦笑を浮かべながら呟いた。
「騎士隊を説得するのは遅かったみたいだね。奴ら、もう動き始めたよ」
「何?」
ヒナタが耳に手を当て何かを聞く仕草をしたので耳を澄ましてみると、大地を駆ける複数の足音。
一切の乱れもない足音は少しずつこちらに近づいている。
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