クローバー
止む事の無い爆音を聞きながら、アッシュは剣の刃を一人で磨いていた。
「戦争というのは騒がしいな」
だが爆音が鼓膜を揺らす度、人の悲鳴が耳に届く度、早く斬りたいと手が疼き震える。
だが女神を捕獲なんてつまらない。強い相手を斬りたい。
噴き出す血を浴び、相手の悲鳴で心を踊らせ、命の灯が消える瞬間をこの目で見届けたい。
と、爆発の光に照らされながらレオンがやって来た。
「本当に騒がしいね」
そしてレオンは持っていた荷物をドサッと投げた。