クローバー
それは、最強の魔女マリアの遺体だった。それをアッシュは冷たい目で見ながら、
「流石だな…魔女の城最強魔女を殺るとは…」
「いやー、手強かったよ。ギリギリだった」
「よく言う」
マリアの身体は剣でズタズタに斬り刻まれ、左腕が無くなっていた。マリアはボロボロの姿なのに、レオンは全くの無傷。服すら乱れていない。
時々、こいつの強さが恐ろしくなる。だがその強さでこいつはここまで登って来たのだ。
レオンは横目で背後を見、不敵な笑みを浮かべた。
< 260 / 331 >

この作品をシェア

pagetop