クローバー
セイも力を使い過ぎて起き上がる事が出来ない。
「女神が限界のようだね」
ゆっくりとレオンがヨツバに近付く。
「ヨツバに…近付くな…」
セイは力を振り絞りレオンのズボンを掴むが、レオンはセイの顔を冷めた顔で蹴り飛ばす。
「がっ!」
「僕に命令するなよ…何も出来ない君が…」
そしてレオンは今まで見せた事のない厳しい表情でヨツバの髪を掴んだ。
「さあ、立て」
もう意識が遠退いているヨツバ。そんなヨツバを無理矢理立たせようとするレオン。
お前はそんなに冷めた人間だったのか。
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