クローバー
やっと気持ちが落ち着き、セイは慌ててヨツバの元に駆け寄った。
右手の篭手は最後の攻撃を撃った後にまた変化し、元の小さな指輪に戻っていた。
「ヨツバ!大丈夫か!?」
セイがヨツバの身体を抱き起こすと、ヨツバはゆっくりと目を開けた。よかった。まだ意識はある。
「ヨツバ…全てが終わったぞ…もうお前は自由なんだ」
笑顔で話しかけるが、ヨツバは呆然とセイを見つめたまま何も反応しない。
「どうした?ヨツバ」
まさかどこか痛むのかと心配になり声をかけると、ヨツバがやっと口を開いた。