クローバー
だが入隊したてにしては、その眼光は獣のようにとても鋭く、彼女の武器は刀身が真っ黒の剣で彼女の手によく馴染んでいるようだった。
フタバが走ってくるのを予想してずっとあそこで息を潜めていたのか。少しも殺気や気配を察知されずに。
あの騎士、ただ者じゃない。
肩を貫かれたフタバは身体のバランスを崩し、左側の木々に突っ込んだかと思ったら一瞬で姿を消した。
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