クローバー
と、アッシュが眉間に皺を寄せ小さく舌打ちをした。
「サヤの奴…捕獲しろと命令されているのに…。まぁいいか。後で拾えば」
その瞬間ヒナタは捨てた剣をまた拾い、弾かれたようにアッシュに向かって剣を振り下ろした。相手は一流の騎士。ヒナタの突然の攻撃にも怯まず、易々と剣で受け止める。
「させないよ」
低くどすの効いた声。怒りを宿した瞳を忌々しい騎士へと向ける。
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